ピアスをしたら


 

 

ピアスを新しく入れるとピアスの通路が完成するまで約1ヶ月かかります。
この1ヶ月はもっともトラブルを起こしやすい期間ですので
次のようなこと気をつけてください。

1)消毒したり薬を付ける必要はありません。
ピアスと皮膚の間に薬が残ることによって
皮膚炎(かぶれ)の原因になることもあります。
逆にシャワーで流せばシャンプーや洗顔も
その日のうちに問題ありません。

2)あなたの周りの色々な話を鵜呑みにしないでください。
例えばピアスは回さなければならない
という話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際にはピアスを回すことによって
できたてのピアスの通路を傷つけ化膿することがあります。
ちなみに、ピアスを入れて失明した人も運命の変わった人も知りません。

3)できるだけピアスや耳たぶに触らないでください。
触ってみたいあなたの気持ちは分かりますが
触るほど耳たぶは腫れます。
今まで化膿した人に訊いてみると
意識的にしろ無意識にしろ触っていた人がほとんどでした。

4)襟首の狭い服やセーターに気をつけてください。
服の脱ぎ着の際にピアスを引っかけて
ピアスが抜けたり耳たぶが裂ける人は以外と多いものです。

5)1ヶ月以上経過したらピアスの入れ替えが可能です。
慣れないうちは鏡を見ながら入れると
傷つけることが多いようです。
通路がしっかりするまでの2〜3ヶ月は
慣れた人に入れてもらった方がいいでしょう。
ピアスを入れて最初のうちは
キズの中に金属の棒を突き刺した状態ですから
ちょっとしたことで腫れたり化膿したりすることがあります。
何かトラブルが起こったら
遅くとも2〜3日中においでください。
早めに正しい処置を行えば
せっかく入れたピアスも無駄にならずにすみます。

 

 

     これは当院で初めてピアスを入れた方にお渡ししている注意書きです。
これを読んで驚かれる方は多いと思います。
特に消毒をしないということに関しては。


消毒は常識?

これは傷口は消毒した方がいいのかという問題も絡むのですが、
その点を除いても消毒は意味がないと思います。

消毒の目的は傷口にいるバイ菌を殺すことにあるのですが、
ピアスの場合その傷口にピアスが貫通しぴったりと栓をしているわけです。
いくら消毒しても中の方まで消毒薬は入っていかないと思うのですが。
更に問題なのはピアスと皮膚の間に薬が残ることです。
消毒薬は皮膚に対する刺激が強く 肌の弱い人は1回の消毒でもかぶれてしまいます。
それがピアスに付着して一日中肌を刺激し、
さらにそれが1ヶ月もの間、続く・・・

抗生剤軟膏の場合、
ピアスの傷口の周りをしっかりコーティングしてバイ菌の進入を防ぎ、
一見理にかなっているように思えます。
でも軟膏は外から塗り重ねるわけですよね。
中心に近い軟膏は一体いつのものでしょうか・・・・
考えただけでもすごいことだと思いませんか?
それよりもピアスの下に溜まる垢を
シャワーできれいに流した方がよっぽど化膿の予防になります。


  ピアスは回す?

元々はピアスがくっつかないようにと言われてきたことのようす。
またピアスと皮下組織(注1)の間に滲出液(注2)が
溜まらないようにする目的でやるべきだという人もいます。
しかし、ピアスの通路の表面を覆う上皮(注3)は ピアスに沿ってのびてくるので
ピアスを回すとせっかく出来かけていたピアスの通路が傷つき
完成までに時間がかかったり
シコリの様になりやすくなると考えられます。
それに加え、触ることによる刺激が1番問題でしょう。

  注1)皮下組織 皮膚の下の脂肪や何か

  注2)滲出液(しんしゅつえき) ヤケドやすり傷からしみ出してくる黄色味がかった液体。

  注3)上皮 人間の体をコーティングしている1番表面の細胞。
バイ菌の進入や体液の流失を防いでいる。


  失明?運命?

読むと皆さん笑います。
それでもあえて書いたのは、
真顔で訊ねた看護婦さんがいたからです。
ちなみにやせた人は・・・ 1人います。
やせるツボはかなり離れているのですが・・・・?

彼女には内科に行って胃カメラの検査を受けるように勧めました。


銀のピアスを?

1ヶ月以上たったらお好みのピアスに換えることができます。
でも銀のピアスはやめてください。

ピアスの通路はデリケートなものです。
指輪でアレルギーを起こさなくても ピアスで起こすことは珍しくありません。
そして一旦ピアスでアレルギーを起こすと
それ以外の場所でもアレルギーを起こすようになります。
ピアスがトラブルを起こした後に
金属アレルギーを起こすようになった人は多いのです。

ピアスは18金以上か、プラチナにしましょう。
どうしても銀のピアスをしたい人は
コーティングジェルかシリコンカバーを使うようにしてください。