レーザー脱毛ってどんなもの?

 


レーザー脱毛ってどんなもの?

文字通りレーザーで脱毛するわけですが、
具体的には直径0.5cm〜1.2cmのレーザーを
ヒフの上から瞬間的(20〜40/1000秒)に当てるだけです。
レーザーが当たった範囲の脱毛処置はそれで終了です。
脱毛したい範囲全体にこれを繰り返します。


なぜ脱毛できるの?

黒く塗った紙に虫眼鏡で光を集めて燃やしたことがあると思いますが、
光は黒い色に吸収されると熱に変わります。
レーザーをヒフの上から当てると毛に吸収された光のエネルギーが熱に変わり、
毛それ自体が瞬間的に熱を出します。
その熱によって毛のすぐそばにある毛根を破壊するのです。


1回だけでいいの?

さすがに1回でツルツルになるわけではありません。
2ヶ月から3ヶ月のインターバルで何度か繰り返すことが必要です。
人間の毛にはヘアーサイクルという毛の成長の周期があります。
通常生えている毛は毛根の全体の約3割程度といわれており、
残り7割は休止期といって毛根がヒフの中に眠った状態です。
黒い色(つまり毛が)ないと脱毛効果は起こらないわけですから
1回の照射で脱毛できるのは最大でも3割ということになります。


どのくらい時間がかかるの?

たとえば、ワキだと両脇で20分、両膝下で2時間前後です。
もっと速くやることも可能ですが、
痛みを軽くするために時間をかけ冷やしながらやっているので
他のクリニックの平均所要時間より長いようです。


全く痛くないって聞いたんだけど・・・・

残念ながら無痛というわけではありません。
毛根という体の1部を破壊するわけですから痛みはあります。
ただ従来の針脱毛より痛みが軽いのは確かですし、
冷やしながらやれば更に痛みは軽くすることができます。
痛みの感じ方は個人差が大きいので一概にはどの程度とはいえないのですが、
痛さのあまりリタイアした方はいませんし、
中には居眠りしている方もいらっしゃいます・・・・・・


レーザーって安全なの?

レーザー自体の安全性は他のページと重複するので
ここではレーザー脱毛の安全性のみお話しします。
レーザーは基本的に黒い色(濃い色)に吸収されるわけですが、
ヒフも無色透明ではないので全く吸収されないわけではありません。
レーザーのパワーはヒフに吸収されても問題ない程度に設定してありますが
色の黒い方や色素沈着があるとヤケドを起こすことがあります。
ヤケドを起こす確率は0.1%程度といわれています。
仮にヤケドを起こしても、人間のヒフの色素は比較的表面にあるので
1週間でかさぶたがとれて治る程度の浅いヤケドですみます。
ケロイドのような傷跡になることはありません。
跡が残るとしたら一時的(3〜6ヶ月間)に色素沈着(シミ)が残る程度です。


脱毛って前もって毛を伸ばしたり、めんどくさい!

針脱毛の場合、毛の向きをみて針を入れるために
前もって毛を2〜5mmのばす必要がありました。
レーザー脱毛の場合はヒフの上から光を当てるだけですので
毛を伸ばす必要はありません。
予約さえあいていれば思い立ったその日にも脱毛可能です。
ただし、毛抜きで抜いたりワックス脱毛をした場合は
1〜2ヶ月待った方がより効果的です。


レーザー脱毛機ってエステにあったり、通販でも売ってますよね?

そうですね、確かにレーザー脱毛と書いてありますね。
確かにおまけ程度にレーザーは使ってあるようですが・・・・

レーザーポインター(あの赤い光がでるやつ)を
飾りにつけて光らせただけでレーザー利用の脱毛装置ですからね・・・・・
通販のやつはこの類だと思って間違いないです。
通販のレーザー脱毛機は問題外です。

エステで使っている機械の中には
本格的なレーザーシステムを組み込んだ機械もあります。
主にYAGレーザーとですが、
確かにこのレーザーは黒い色に吸収されますし
理論的には多少の効果は期待できるでしょう。
ただしパルス幅がどの程度なのかが問題でしょう。

実はエステ機械の展示会に行ったとき
これを売っていたメーカーの人間に
その点を質問した事があるのですが
そこで機械の説明していた人間は
パルス幅という言葉すら知らなかったので
まともな返答を得ることができませんでした。
またこの機械はピンポイントでしか照射できないために
毛を1本ずつ処理することになります。
つまり広範囲をスピーディーに処理できないのです。
これでは広範囲をスピーディーにという
レーザー脱毛のメリットは全く発揮できません。

仮にエステで本物のレーザー脱毛をやっている場合
トラブルが起きる可能性が高く
さらにトラブルが起こった場合
それがトラブルであると判断するまでに時間を要し、
適切な治療までに時間がかかる可能性が高いと思います。


じゃ、医療レーザー脱毛ならみんな一緒?

一時期、
「そちらで使っているレーザーはアレキサンドライトレーザーですか?」
という問い合わせが頻回に入りました。
脱毛はアレキサンドライトレーザー(通称アレックス)でないと
効果がないと雑誌などに載ったせいでした。

しかし、脱毛=アレックスという公式はまだいいとしても、
アレックス=脱毛という公式は成り立ちません。

脱毛はレーザーが単に黒い色に吸収されればいい
というものではありません。

レーザーの波長(光の種類)の他に
照射時間(パルス幅)という大きな要素があります。
その為、同じ黒に反応するレーザーでも
シミ取り用のレーザーでは脱毛効果はほとんど出ないのです。

アレックス自体は脱毛より先に
シミ取りや茶アザ治療に使われてきました。
そのためシミ取り用アレックスを元々持っていたクリニックが、
脱毛専用機をわざわざ買いたくないと考え
アレックス=脱毛というイメージを利用し
シミ取り用アレックスで脱毛してるケースがあるのです。

またこれはアレックスに限ったことではありません。
実はレーザー脱毛が始まった当初
シミ取り用のレーザーをこれでも脱毛ができます、
といって売ったメーカーがあったのです。
そのためレーザー脱毛は効果がないという評判がたちかけたのですが、
脱毛用アレックスの方は効果があったために
脱毛=アレックスの公式ができたのでした。

現在日本で多く使われている脱毛レーザーは3機種あります。

最も多いのは Cynosure社製LPIRシリーズ
レーザーの種類はAlex。
通常のLPIRはパルス幅が5msec、10msec、20msecですが
SuperLPIRは5msec、20msec、40msecと
従来型よりさらにロングパルスの照射が可能です。
パルス幅が長い分肌にダメージが少なく高出力で治療可能です。
最近さらに発展したM1という機種も発売になりました。

Candela社製 GentleLASE
やはりAlexなのですが
LPIRと大きく異なる点が二つあります。
1点は、波長はLPIRと同じAlexなのですが
パルス幅が脱毛用にしては3msecと短い点です。
もう1点はDCDというシステムで
レーザーを照射する直前にクーリングガスを吹き付ける
メカニズムがついている点です。
メーカーの説明によると
DCDのために表皮にダメージが少なく
パワーを上げられるので
パルス幅3msecでも脱毛効果は大丈夫
といっていますが・・・・・・。
少なくとも痛みが少ないことは確かです。

Coherent 社製LightSheer
レーザーの種類はDiod なのですが
波長800nm、パルス幅5〜30msecと
脱毛目的にはよいスペックを持っています。
また肌に直に当て治療するのですが
接触部分が冷却してあるために
痛みも肌へのダメージが少ないといえます。
最大の欠点はハンドピース(レーザーを当てる部分)が
非常に巨大なことです。
治療を受ける方には直接的に影響はありませんが、
治療をする方としては使い勝手が非常に悪いのです。
そのため広範囲の脱毛だと集中力が切れて
うち漏れが起こる可能性が高くなりそうです。


男性のひげも脱毛できますか?

結果から先に言えば可能です。
しかし非常に根気がいります。
これのは2つの理由があります。

1つ目はレーザーのパワーの問題です。
顔は常に外にでているためかレーザーに対する反応が
他の部分より強く ヤケドになりやすいのです。
そのため他の部位の脱毛に比べ3/4位のパワーまで落として治療しています。

2つ目は毛の密度の問題です。
毛はヒフに対して斜めに生えているので
密度が高いとヒフの中で重なりを生じてしまいます。
毛根は当然その重なりの中で1番深いところにあるわけで、
レーザーはその上に重なった毛の部分に吸収された後に
やっと毛根にたどり着くことになります。
つまりただでさえ落としたパワーが更に減衰した後に
やっと真のターゲットである毛根にたどり着くわけで、
当然効果は非常に悪くなります。
そのため、
全体に均一に薄くするのではなく
生え際から徐々に抜け
髭の面積がだんだん狭くなっていく感じで
脱毛効果が出てきます。

具体的に何度レーザー照射が必要になるか断言できませんが
最低でも10回程度は覚悟しておいた方がいいと思います。

従ってファッションで髭を脱毛をしたいというような
軽いノリの方はやめた方がいいでしょう。
効果が目に見えない程度でドロップアウトすることになると思います。
また、私としてもそういう方の脱毛はやりたくありません。
その他の切実な悩みで脱毛希望される方はしっかりお受けしますが。