スキンケアって何?

 


最近、広告や雑誌の特集などでスキンケアという言葉をよく目にします。
それではスキンケアとは具体的にどういうことなのでしょうか?

直訳するとskin=肌(皮膚)、care=予防、手入れ、
つまりskin care=肌の手入れとなります。
何だそんなこと当たり前の事じゃないの と皆さん思われるでしょう。
程度の差はあれ肌の手入れは普段毎日行っているはずですから。

ではなぜ最近になってスキンケア(肌の手入れ)という言葉が
わざわざ言われるようになってきたのでしょうか?
それにはいくつかの理由があります。


その1つ目は
以前に比べ私たちの生活環境が悪くなってきたことにあります。
オゾンホールという言葉を 最近よく耳にすると思います。
オゾン層は太陽から降り注ぐ紫外線を吸収します。
これに穴があくと地球上に降り注ぐ紫外線が増えるのです。
紫外線は単に日焼けさせる作用だけでなく発ガン性もあり、
現にオゾンホールに近いオーストラリアでは
この十数年の間に皮膚の悪性腫瘍の発生率が数倍となった報告もあります。
環境悪化の例は身近にもあります。例えば車の排気ガスです。
排気ガスには金属や油の粒子が含まれており
その中で生活する私たちの皮膚に少しずつですが確実に付着しています。
さらにもっと身近な例としてあげられるのがマンションです。
気密性が高く冷暖房効果はとてもよく住み易いのですが、
逆に室内の空気はとても乾燥しており
肌に対する環境としては決していい環境とはいえません。


2つ目は皮膚への考え方の変化です。
以前は皮膚はきれいな程良く、
皮脂は完全に洗い落とした方が病気などの予防になると思われていました。
つまり角質や皮脂は単なる老廃物や邪魔者だという考えです。
しかし、最近ではこうした考えに変わる新しい概念が出てきました。
それはスキンバリアという考えです。
私たちの体は約70%は水分です。
ところが私たちが生活している空気は乾燥しているために
水分は常に体の中から出ていこうとします。
また逆に空気中には無数の細菌や化学物質が漂っており
これらは私たちの体の中に進入しようとします。
ところが実際には私達は何の問題もなく生活しています。
これは人間の皮膚に本来備わった抵抗力のおかげによるものです。
皮膚は角質層の反射によって紫外線の防御を行い
皮脂によって乾燥や細菌の繁殖を防いでいるのです。
このように肌本来が持っている抵抗力のことをスキンバリアと言い、
スキンバリアに注目が集まると同時に
それを高めるスキンケアも注目され始めたのです。


スキンケアは先にもいったとおり肌の手入れを意味します。
しかし、それは薬などを使い肌を管理するのではなく
本来皮膚が持っている抵抗力(スキンバリア)を引き出し維持する方法です。
従ってほとんどのケースで特殊な器具、材料など必要なく
時としてそれまで使っていた薬などをやめ
何もしないこともスキンケアの1つになり得るのです。